sIMG_5164さわやかな季節になりました。
5月の穏やかな天気の週末、鎌倉のビーチを通りかかると空に点々が見えます。
実はこれ、凧(たこ)なんです。







鎌倉には昔から伝わる凧があります。 「鎌倉連凧」。直径20~30㎝の凧が5~10枚、一列に等間隔で連なったものです。これを地域の凧の会の人たちが5月の浜辺で揚げるのです。
凧の会の人たちは毎年冬の間に地域の子どもたちに凧の作り方を教え、5月の休日、子どもたちとともに凧あげを楽しみます。端午の節句に合わせて子どもの日をお祝いするように凧上げの会も催されつこともあります。
凧と言うとお正月を連想しがちですが、鎌倉では5月。鯉のぼりの連凧が名人の手にかかると風に乗って生き物のようにうねったり、空のかなり上空まで舞い上がったりを見ると感動しちゃいます。
sIMG_5172そして、浜に行っても寒くない「海の季節」の到来に気付いて、ますますうれしくなるんです。

写真は5月4日の由比ガ浜の空。この日は連凧よりカイトが多いようでしたが、5月から6月の梅雨入りまでの間、こんなふうにハマで凧あげや散策を楽しむ人の姿が見られます。そういえば鎌倉を舞台にしたTVドラマでも中井貴一さん扮する主人公が由比ヶ浜の浜辺でさくら貝を探していましたね。
ドラマも実際の浜辺でも鎌倉が輝いているこの季節は、空と人が織りなす伸びやかでステキな風景が見られることでしょう。